自然な見た目と使い心地
インプラント治療で
再び「食べる・話す・笑う」
喜びを NATURAL LOOK AND FEEL
インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を回復するための先進的な治療法です。歯本来の機能を取り戻すことができるため、日常生活の質を高めたい方に選ばれています。他の治療法に比べ、天然歯と見分けのつかないほどの自然な仕上がりと、しっかりと噛める快適な使い心地が特長です。
まるでご自身の歯のように快適に過ごせるため、お食事や会話を心から楽しめるようになります。
歯を失った場合の治療法
失った歯をそのままにしておくと、噛み合わせが乱れたり、周囲の歯に負担がかかったりすることがあります。
機能と見た目を取り戻すために行われる主な治療法として「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3種類があります。入れ歯治療は、取り外し可能な人工の歯を装着する方法で比較的短期間で治療が完了し、費用が抑えられるのが特長です。
ただし、装着時に違和感を覚えやすく、噛む力が弱くなることもあります。
ブリッジ治療は、失った歯の両隣にある健康な歯を削り、その上に橋のように連なった人工歯を固定する治療法です。
見た目が自然で、固定式のため使い勝手も良い反面、将来的に健康な歯に負担をかけてしまう点がデメリットとされています。
これに対してインプラント治療は、歯を失った箇所に「インプラント体」と呼ばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上にオーダーメイドのセラミック製の人工歯を装着する治療法です。
周囲の歯を削る必要がなく、見た目も自然で、しっかりと噛めるのが特長です。ただし、外科手術を伴うため治療期間が長くなりがちで、費用も比較的高額です。
失った歯を放置するリスク
歯を失ったまま放置していると、周囲の歯が空いたスペースを埋めようと傾いたり移動したりしてしまい、かみ合わせのバランスが崩れてしまいます。
かみ合わせが乱れると、一部の歯に過度な力がかかりやすくなり、結果として歯の寿命を縮めてしまう原因にもなります。
また、噛みにくさや不自然な力の分散により、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、顎関節への負担が増え、顎関節症や肩こり、頭痛など全身に影響が出ることもあります。
さらに、噛む力が低下することで食事の内容が偏りやすくなり、栄養不足を招く恐れもあります。特に高齢の方にとっては、噛む力の低下が認知機能や筋力の低下にもつながることが指摘されており、放置による影響は決して小さくありません。
このように、1本の歯を失っただけでも、お口全体、ひいては全身の健康にまで影響が及ぶ可能性があります。歯を失ったらそのままにせず、できるだけ早くご自身に適した治療法で補うことが大切です。
口腔内にみられる疾患
アバットメント（支台）
インプラントと上部構造を接続するパーツになります。 かみ合わせの状態によって、角度を微調整します。
上部構造（人工の歯）
インプラントの被せ物の部分です。材質は主にセラミック素材を使用し、見た目はほとんどご自身の歯と変わらないほど自然に仕上がります。患者様のご希望に合わせて作製可能です。
インプラント体（人工歯根）
顎の骨に直接埋め込む人工の歯根です。手術後は骨としっかり結合するため、外れる心配はほとんどありません。
FLOW インプラント治療の流れ
- 01
診査・治療計画の立案
インプラント治療が可能かどうかを確認するため、精密な検査とカウンセリングを行います。麻酔を使った外科手術を伴うため、全身の健康状態について問診を行います。
顎の骨の量や状態を確認するために、お口の中の型取りやレントゲン、CT撮影を行います。
これらの検査結果をもとに、インプラント治療の可否を決定し、治療を行う場合は治療計画を立てていきます。 - 02
初期治療
お口の状態を良好にするため、虫歯や歯周病などがあれば、それらの治療を先に行います。
- 03
インプラント体の埋入
局所麻酔を行った後、インプラント体を顎の骨に埋め込む外科手術を行います。術後の腫れには個人差がありますが、通常は手術後2日目がピークで、4日目から徐々に引いていきます。症状がつらい時は、すぐにご連絡ください。
- 04
アバットメントの装着
数ヶ月後、インプラント体が顎の骨としっかり結合したことを確認します。結合が確認できたら、歯ぐきを切開して顎の骨を少し削り、インプラント体のカバーを外して、土台となるアバットメントを装着します。
- 05
人工歯の型取り・仮歯の装着
アバットメントに取り付ける人工歯の型取りを行います。その型をもとに仮歯を製作し、装着後にかみ合わせの調整を行います。
- 06
人工歯の装着
歯ぐきの切開部分が完全に治癒したことを確認したら、アバットメントの上に人工歯を取り付けて、治療は完了です。
- 07
メンテナンス
インプラントを長持ちさせるためには、毎日の丁寧なブラッシングと定期的な歯科検診が欠かせません。治療後のメンテナンスをしっかり行うことで、インプラントを快適に使い続けることができます。
POINT インプラント治療を
受ける前に
知っておきたい注意点
インプラント治療は、見た目や機能性に優れた治療法ですが、いくつかの注意点もあります。治療を検討する際は、以下のポイントを理解しておくことが大切です。治療のメリットとともにリスクも知り、適切な判断を行いましょう。
LIMITED 適応できる症例に限りがある
インプラント治療では、顎の骨にチタン製のインプラント体を埋め込むため、インプラント体が顎の骨としっかり結合しないと、インプラントが安定せず、噛んだときに不安定な感覚が生じることがあります。
顎の骨の量や質が不足している場合、そのままでは治療が難しいことがありますが、骨を増やす再生治療や骨移植などの技術を併用することで、適応できるケースもあります。治療を進める前に、事前検査でしっかり確認を行うことが重要です。
BACTERIAL INFECTION 細菌感染に弱い
インプラントは天然の歯と比べて細菌感染に弱いとされています。特にプラーク（歯垢）が溜まると、インプラント周囲の組織に炎症を引き起こすことがあります。
進行すると、最悪の場合インプラントが抜け落ちることもあるため、このリスクを防ぐためには、毎日のブラッシングとフロスを使ったケアが欠かせません。
また、定期的に歯科医院でのクリーニングやメンテナンスを受けることが、インプラントの健康を維持するためには非常に重要です。
LIMITED BY STATE 外科手術が必要なため、体の状態により制限がある
インプラント治療は外科的な手術を伴います。重い持病がある方や、全身の健康状態によっては治療が受けられないことがあります。
糖尿病や心疾患、骨粗しょう症、免疫系に問題がある方は、手術後の回復に時間がかかることがあり、感染症のリスクが高くなることがあります。
こうした方々には、インプラント治療の前に十分な診察と相談を行い、状態によっては入れ歯やブリッジなど他の治療法を提案することもあります。
BECOMES DIFFICULT 将来のリカバリーが難しくなる
可能性があるインプラント治療後は定期的なメンテナンスが必要不可欠です。治療後も数ヶ月に一度、歯科医院でチェックを受けて、インプラントの状態を確認することが推奨されています。
しかし、年齢を重ねたり、介護施設に入所することになったりすると、通院が難しくなることがあります。
このような状況下では、インプラントに不具合が発生した際に、適切に対応できなくなる可能性があるため、将来的な生活スタイルや通院が続けられるかを考慮した上で治療を選ぶことも大切です。
RELATIVELY LONG 治療期間が比較的長い
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋入する外科手術を行った後、インプラントと骨がしっかりと結合するまでに通常3〜6ヶ月程度の治癒期間を要します。
治療は数回に分けて行われ、全体で数ヶ月から半年以上かかることもあります。さらに、治療後もインプラントを良好な状態で保つために、数ヶ月に一度の歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
CONFIRMATION REQUIRED 費用について確認が必要
インプラント治療は基本的に保険適用外の自由診療となるため、入れ歯やブリッジに比べて治療費が高額になります。治療内容や使用する材料によっても費用は異なりますので、事前にしっかりと治療費を確認しておくことが大切です。
しかし、インプラントは正しいケアを行うことで長期間使用できるため、長期的に考えるとコストパフォーマンスに優れた治療法と言えるでしょう。治療を受ける前に、費用に関して十分な理解を得た上で、納得のいく選択をしましょう。
PERI-IMPLANTITIS 治療後に気を付けたい
インプラント周囲炎
起こりやすいトラブルの一つに「インプラント周囲炎」があります。歯とその周囲の組織に炎症が起きる状態を「歯周病」と呼びますが、インプラントでも同様の細菌感染によって周囲に炎症が起こることがあり、これが「インプラント周囲炎」と呼ばれます。
歯周病と同様に、人工歯と歯ぐきの間に歯垢やプラークが溜まることで歯ぐきに炎症が起きるのが主な原因です。
初期段階では、炎症は歯ぐきにとどまり、腫れや出血といった症状が見られます。しかし、適切なケアをせずに放っておくと、炎症が進行し、インプラントを支える骨まで影響を及ぼします。
そのまま放置してしまうと、インプラントを支えている歯槽骨が少しずつ溶け出してしまい、歯ぐきとの境目から細菌が侵入しやすくなり、せっかく埋入したインプラントがグラつき、最終的には脱落してしまうこともあります。短期間で状態が悪化する恐れがあるため、早期の発見と治療が非常に重要です。